お久しぶりの近況報告とお知らせ

 前回のブログ更新から大分時が経ってしまいましたが、元気にしています。もうすっかりNYも秋です。ファーマーズマーケットには鮮やかな色をしたパンプキンが並び始めました。これからまたあの長い冬が来るんだと思わせる涼しい風が吹き始めています。 あれからまたいろいろ生活の変化があり、8月からあるミュージックスクールで週2日、15人の少年たちにソルフェージュと音楽理論を教え始めました。今まで演奏一本でやってきたので(ボストンにいた頃1人だけ教えたことはあったのですが)、先生と呼ばれたことなんてなかったけど、案外「先生」って呼ばれるの嬉しいものですね。最初の方は緊張していた少年たちも最近は打ち解けてくれたようで毎回元気いっぱい動物園のように賑やかな中音楽を教えています。それにしても人に教えるということは本当に大変ですね。学校の先生なんて私が教えている倍の人数を毎日見ているんだもん。尊敬します。毎回のクラスの準備も結構大変です。学校行っておいて本当によかった。あの時教わったことを毎レッスン前におさらいできてちょうどいい機会かもしれません。 写真はブルックリンでのギグ。我らがアンソニー・リーが遊びにきてくれて2、3か月ぶりに一緒に演奏しました。こちらのトリオはもう長いこと一緒に演奏しているメンツ。ジャマイカ系のお店なので何曲かちょっとレゲエ風にアレンジした曲を演奏したけど、レゲエって難しい! 南米つながりですが、先日トリニダード・トバゴの領事館関係のパーティで演奏してきました。会場は自宅から徒歩15分。ラッキー。近所にこんな大きな会場があったなんて全然知りませんでした。辺鄙な場所になんと500人くらいのお客さんが続々と現れビックリ。しかもみーんなトリニダード・トバゴの人(か他の国のカリビアン)さすがNY。一歩入ればそこはもう異国。私たちの演奏なんてあっという間に終わってしまい、わたしたちの席にはゲスト用に用意された食器やグラスが。飲み物がつがれ、サラダが運ばれ、ウェイターに「サーモンにしますか?ステーキにしますか?」と訪ねられバンドみんな上機嫌。でもサラダが食べ終わり、パンを数個かじり続けてずーっと長いこと待たされていたらなにやらズンドコ、ズンドコとパーカッションの音が。ダンサーが入場、パーカッショニストが入場してその後ろをなんとトリニダード・トバゴの総理大臣が入場してきました。こんなところに??その後は宴も最高潮。10数人の見たこともないパーカッションを披露してくれたバンドが出てきたり、本場のリンボーダンスを踊るダンサー(高さ30cmのバーもくぐっちゃえるんですよ!すごかった!)、などなど見るもの全てが私には新しかったです。わたしたちなんて4日前くらいに雇われたのに、この集会のために他州や母国からここの会場にやってきた人もいたらしいです。日本からはほど遠いトリニダード・トバゴ。まるで別世界でした。辺りを見渡すとトリニダード・トバゴのイベントなのにサリーを着たインド人の用な姿の人もたくさんいました。実は彼らもトリニダード・トバゴの人。それこそ大昔、大航海時代からスペイン領になったり、イギリス領になったり、そのときに奴隷として黒人がアフリカから連れてこられたり、インド人もたくさん入ってきたりとしていたらしくその名残が残っているようです。カリビアン料理に「カレー○○」などカレーのスパイスが利いた料理があるのもその名残だとか。黒人の血、インド人の血、白人の血、ネイティブカリビアンの血が混ざりあった国なんですね。バンドメンバーがいろいろ教えてくれました。世界は広いですね。わたしも日本人として日本の歴史を勉強し直さないと。 なんて異国の雰囲気と料理を思う存分味わっていたら演奏終了してからすっかり3時間もたっていました。家でお腹をすかせて待っていた旦那さまをすっかり忘れてしまってました。ごめんなさーい。 ところで、最後にお知らせがあります。今年NY組は帰国しないので参加できないのですが、今年もUoU秋のツアーやります!なんと来週から始まります。今回はなんとUoUオルガントリオ!おもしろそうですね。私も見に行きたい!今回は北海道や九州までツアーするみたいですね。お近くの方はぜひ応援しに行ってあげて下さい。スケジュールはこちら。