今日でこのシリーズのブログは半分の5回目になりました。
ご愛読ありがとうございます!後半戦も楽しいネタを日々探しているので乞うご期待!
この9月からBrooklynにあるBrooklyn Music Schoolという音楽学校で講師をしているのですが、先週末に1人のベースの生徒に「How was your day?(今日一日どんな感じだった?)」と挨拶がてら聞いてみると、複雑な表情で「考え深い1日だったよ。」と返事をされました。そんなことを言われては「どうしたの?」ってなりますよね。話を聞いてみると、イスラエル出身の彼はその日が軍隊に入隊した記念日だったとのこと。バークリー時代にイスラエル出身の友達に徴兵制の話を聞いていたのでそうなのか、と話を聞いていました。
イスラエルは18歳になると徴兵制が義務付けされていて3年間兵役に服さないといけないようです。しかも女性も2年間。18歳から21歳なんて楽しい時なのに。。。私はてっきり訓練を受けるだけだと思っていたのですが、いつでも戦争をしているイスラエルでは訓練を終えたらすぐに戦場へ行かされるらしいです。それでも彼に「あなたは音楽やるから軍隊のマーチングバンドかなんかにいて戦場にはいかなくて済んだんじゃないの?」って聞いてみたところ、自分はそこまで音楽で認められなかったから、戦場で戦っていたと。8年が経った今でも毎日のように悪夢を見るのだとか。同じ場所に立っている2人なのに国が違うだけでこんなにバックグラウンドがちがうなんて。。。ショックでした。
そして偶然にも今週一緒にいくつか一緒に仕事をするシンガーソングライターもレバノン出身。先週末にレバノンからNYにツアーのために来たようです。私たちがNYへひょっと来るのとは全然違うんだろうな。彼の歌声にそんなエネルギーを感じました。
バンドはリーダーのレバノン人、アメリカ人、日本人にエジプトとスイスジャーマンのハーフの子、トルコとドイツのハーフの人とのかなり国際的なバンドです。そんなみんなが一つになって音楽を作り、観客に感動を与える。音楽だけやっていると戦争なんかなくなるようにも思ってしまいます。とりあえず今週はこのバンドで頑張ります!
話は本筋へ。このシリーズはニューアルバムの曲紹介でしたね。
新作『ユナイト』に5曲目に収録されている曲はわたしが書いたパパ・フルムスです。なんだ、それって?確かにね。FRUMSを逆から読むと、あの青いキャラクター、そうあの、チックコリアの『フレンズ』のカバーを飾ったあの子たちです。その昔、B.C.(ビフォーチャイルドの略)に携帯のシュミレーションゲームにハマったことがあってそれに出てきたのが、青いかわいい小人たちでした。一生懸命畑を耕して果物や野菜を収穫してキノコの家に住んで、、、健気な様子にその曲がピッタリでその名前をつけました。今ではめっきりゲームなんてやっている暇がないですが、そのかわりに私と大輔に似た顔をする小人が毎日私の人生を楽しくしてくれています。(なんかゲームから曲名を決めただなんて、恥ずかしい、、、なんてたまにはこういうのもありでしょ?笑)