初夏

5月後半。数ヶ月ハリケーンに耐え、厳しい冬の寒さで枯れ果てて見えた木もこんなにモサモサになるんだってくらい葉っぱをつけてニューヨークは緑でいっぱいで良い季節です。私は楽しい夏が始まる手前のちょうどこの時期が大好き!月曜日が週末よりも好きだし、飛行機に乗る前の日、子供の頃は遠足の前の日なんかわくわくしたのを覚えています。なにかが始まる前のひとときってわくわくするのに集中力も湧くし、クリエイティブにもなれる気がします。なのでここのところずっと頭がすっきりして練習がはかどるんです。私は器用な方ではないので結構時間をかけないといろいろ身に付きません。そのうえ集中力を持続させるのも一苦労です。そんな自分のパーソナリティに気付かずにバークリー時代は今日は練習室に○時間こもって練習したぞ!ってそれだけで達成感を得てしまっていました。でもそれでは時間がもったいないんですよね。ここ数年は何を得たかが重要なんだということに気付いて練習しています。先ほども書いたように私は器用な方ではない上にせっかちな性格なので、”Cherokee”っていう曲をを超早く弾けるようになるんだって決めたらメトロノームを最初からすごく早くセットして、できなくて、何回やってもできなくてへこむというパターンや、早い曲でソロ、弓でクラシックなどなど。なんでこんなにやってもできないんだろう、私って。。。みたいにがっかりして練習を終えることも多かったです。おまけに間違えたことを繰り返すので間違えを覚えてしまい、くせになりという悪循環。その悪循環から抜け出せたきっかけが夫ギタリストの一言。「無理しないでもっとゆっくり(またはシンプルに)から練習してできるようになったら、ちょっとずつ早く(または難しく)していきなよ。できない!って練習を終えないで、できるようになって練習を終える。そのほうが自分に自信がついて気分もいいよ」と。私より数倍不器用の彼が言うんだったら!それから毎日メトロノームの目盛りを1づつ早め、音もひとつづつ増やしていきました。難しいフレーズは4小節づつできるようになるまで。まるで忍者の修行みたい。小さくても確実に一歩一歩進むように心がけています。その練習法を始めてからおよそ3年。気付いたらできるようになったことがすごーく増えていました。なんだ私にもできるんだって自信もついてきました。以前より不思議なゆとりというか、余裕も感じます。ゆっくり一歩一歩。毎日少しずつ。ちょっとずつ。音楽の練習に限らず、もしかしたら何に対してでもそうなのかもしれませんね。せっかちでカリカリしてるわたしがこんなコツコツ進めるようになったのもドスンドスンとのんびりでもしっかり地面を踏んであるいているゾウのような性格のパートナーの御陰ですね。なんて夫婦の話は置いといて。。。最近の写真です。毎日相変わらず好きなミュージシャンたちと演奏が出来てたのしー。あったかくなって仕事も増えてきたのでありがたいです。ここからは食いしん坊日記。相変わらずチャンスがあれば近所のおいしいレストラン探ししてます。うちの近所は異国のにおいがただよう不思議な空間。ファンシーなレストランなんて一件もないけど安くておいしくって本物っぽくてお店に入ると海外旅行に来た錯覚が起きます。上はメキシカン料理。タコス。でかくて安い。もちろんおいしかった!一つ$2.50くらいだったかな?ひとつだけ食べて帰るのは悪かったので2つ頼んでみたらお腹が破裂するかと思った。これは駅前のインディアン料理。前回も紹介したお店とは違うお店。まだまだ未開のインディアンレストランは山ほどあるの!ここもおいしかった。食べ放題にナンもついてくるのに安かった!カレーも最高だし、わたしはタンドリーチキンが好きでした。みなさんもぜひぜひニューヨークへお越しの際はうちの近所の異国に足を運んでみて下さい。