できた!

アルバムの2曲目は大輔作の『できた!』です。かわいい名前でしょ?この曲は去年まだ4歳だった娘が初めて補助輪なしの自転車に乗れた記念できた曲です。みんな乗り越えて行くことの一つなんだけど、なんか感動的ですよね。何かをやり遂げるっていうのは。

怖がりの私とは正反対で勇敢な娘。けっこう根性もあり、同じ歳の従兄弟に触発され、何度転んでも諦めずに練習していました。時には気温が零下でも練習するから付き合ってくれと駆り出され、寒すぎてそのあと風邪をひいたこともありました。準備ができたら手はなすから言ってね、と伝えたらペダルを漕いだ直後に「できた!」ってあの子、言うんです。内心「えええ〜?普通、手話しちゃダメだよ〜!やだやだー!っていうのが一般的じゃない?」と思いつつ、そう彼女が言うんだったらと思い手を離しました。すると、スイスイ1人で漕いでいくではありませんか!あの子のあの「できた!」には驚かされました。大輔さんのブログにその瞬間の映像が貼ってあります。見てみてね。


この曲のこのテイクが録れた時もよし!できた!ってなったのでこの題名に落ち着きました。ハイポジションでメロディをユニゾンしてからローポジションに戻りベースを弾くのは結構大変。大輔のいつもの「ねー、クリピー。ここ、1オクターブ高くユニゾンできる?」って言う無茶振りに応えていくうちにできることも増えてきたかも。

そういえば、あれからわたしも「できた!」んです!運転免許証ゲット!!

どの車に乗ろうかしら?NASCAR Hall of Fameにて車を選別中(なんて)

諸事情で免許習得を急いでいた私。1発で試験に合格しないと!と自分でプレッシャーをかけていました。前々回のブログに書いていましたロシア系のドライビングスクールでの話。筆記に合格、実技のレッスン、5時間講習という講習を受けてから晴れてロードテスト(本試験)をスケジュールできるという流れ。

鉛筆とノートを持って「行ってきます!遅くなるから夕飯の準備よろしくね!」と大輔に伝えて出かけました。

ドライビングスクールに着くと、私ともう1人の黒人のお兄さんのみ。小さな事務所でDVD鑑賞から始まりました。するとロシア人のおじさん(先生ね)、

「Driving can be very dangerous…ひひひ。」と呟いて再生ボタンを押しました。

DVDは薄暗い道を走っているシーンから始まり、ナレーターが

ーこの日はちょうどクリスマスイブでした。ドライバーはガールフレンドと一緒に実家へ戻る途中でした。2人はお酒を飲んでいて、シートベルトを締めていませんでしたー

ばーーーーん!!

と無残な鉄の塊となった車から引きずり出される血だらけの死体!!無造作に地面に引きずられ最後は死体を袋の中に入れ、ジリジリとジッパーを閉める。。。

ー次のドライバは。。。ー

というように何個も同じようなものを見せられ、しかもありがたいことに全編モザイクされているのは被害者の目元のみ。内臓が飛び出していたり、手が取れてたり。隣のガタイの良い黒人のにいちゃんも「Oh, Sh*t!!」言っていましたよ。その後もう一本のリモコンを使うクイズ形式のDVDを観るも、DVDの調子が悪くて結局おしまい。

何やら紙にサインをして「グッドラック!」って言っているからなんのことかと思ったらなんと5時間の講習が45分で終了〜。

早く終わりすぎて夕方には帰れるじゃん!って結局あのありえないくらい凄いものを見た後に夕食の準備をしました。気持ち悪かった。。。特に鶏肉切っている時。。。

受付の人に試験のアポイントメントを取ってもらうようにお願いしたら、まだ3回しか車に乗っていない怯え切った私に、明日はどう?なんて言われてあんなものを見せられた怖がりの私に無理に決まってる!って話したら、

「ドント・ウオーリ〜」って。ツッコミどころ満載の5時間講習でした。

でもそこからの巻き返しがすごかった。さすがはロシア人のおじさん。

あのドッシリとした貫禄で的確な指示をしてくれたおかげで最短で免許獲得できました。

こっちの実技のテスト、意外と厳しいらしく、何回か落ちたなんて話はよく聞いていました。テストドキドキしたけど、職業柄、何度も舞台上がっているのでそれほど緊張せずにすみました。こんなところで役に立つとは。

いつもニコリともせずに、ボソボソと指示をくれ、時には厳しく怒ってくれたロシア人の先生。テストを終えて、車を降り、先生に「受かったよ!」って伝えると、「知ってるよ。」とニコリとしてくれました。仕事とは言えど、私1人のためにまだ暗い早朝に1時間かけて試験の現場まで連れて行ってくれて、本番ギリギリまでレッスンしてくれて怖かっただろうに、私の運転に付き合ってくれた先生。なんだか最後はほっこりエンディングでした。ありがたいですね。

ということで、長くなりましたが、

これがわたしの最近の「できた!」ストーリーでした。

では、また次回!

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