ジャスベーシストママの子供の育て方

 先日書いたブログで『子供を放置して、親は練習』というところにたくさんのママから『どうやったらそんなことできるの?』反響があったので、自分の生活を振り返ってみました。

そういえば、こんなこと思い返しているこの瞬間だって彼らは勝手に二人で遊んでいるではありませんか。なぜだろう?みんなの家もてっきりそうなのかと思ったらそうではないみたい。

よく「うちはかまってちゃんだから、ずっと相手してないといけないから大変!」とか、「ご飯の準備さえできない」とか、ママ友から話を聞いていました。私は子供はみんな性格がちがうからね〜、いろんな子がいるからそういうもんだよ。って言ってたし、思っていたんだけど、気づいたらほとんどのお母さんがそんなこと言ってたりするのは気のせいかしら?逆にうちなんか放置時間(勝手に遊んでいてくれている時間)が長いのでこっちの方が変なのか?と思ったり。

でも子供が勝手に遊んでくれている方が親も手が空いて楽なことは一緒ですよね。料理も一品余計に作れちゃうかもしれないし、好きな本も読めるかもしれないし、ミュージシャンママなら練習もできるし、曲も書ける。オシャレだってする時間できるし、考えたらキリがないですね。ワクワクしませんか?もちろん、BC(ビフォーチャイルド)の時のような自由は全くないけど、少しでも自分に余裕ができたらお母さんもキラッと輝けるのかも。そうしたらニコニコ笑顔が増えて、子供達もハッピーでお父さんもハッピーになるから、安心した子供たちが更に勝手に遊んでくれるようになる!なんていいサイクルなんでしょう!!私も日々イラっとすることも少なくないのでこれが理想の生活です。

 さてそれではどうしたら理想のサイクルに持っていくことができるのか。子供の頃を思い出してみてください。お母さんに遊んでもらったことって覚えていますか?私がもしかしたらおかしいかもしれないけど、私は覚えていません。(お母さん、ごめん!)きょうだいと遊んだ記憶が強いですね。母との思い出は私がきょうだいに泣かされて台所で料理している母の足元で悪行を言いつけ、「言いつけ口する子は好きじゃありません!」とまた怒られ、ぶえーん!と更に泣いた毎日。私の母はいつも私たちを見守りながら、家事をして、友達と長電話したり、内職してたり、パッチワークしてたり、刺繍してたり、パンフラワーやってたり、エアロビクスに通ってたり、今考えると自分の好きなことも一生懸命楽しんでいたように思えます。みんなのお母さんはどんな感じでした?

 最近読んだ子育ての本に『ママー!!見て!見て!』と子供がアテンションを欲しがるのは現代病らしいと書いてありました。本当にそうなのかはよくわかりませんが、うちの母のようにフル・アテンションを与えなくても私のように若干、不思議ちゃんではありますが、そこまで問題児には育たないという結果が出ています。これもそういう性格だからというのもあるのかもしれないけど。

そんな母はかっこよかったので私の憧れの存在でした。きょうだい3人もいたから母を独り占めできる時間はとても貴重ですごく特別な嬉しいものでした。キラキラしている母が好きだったから刺繍やパッチワーク教えてもらったり、他にもいろいろ真似していました。結局、父の真似をしてたら今こんな風な職業についたんですが、それはまた今度書こうかな。何かに没頭している人って素敵で人は邪魔できないのではないかな、と思います。それは子供も感じるはず。子供の方が小さくても感受性は強いので、親の姿なんて特によく見ているので私はそう思います。

 私は子供の安全を確認するという義務があるので、リビングで様子を見つつ、同じ空間で練習をします。子供たちもせっかく遊んでいるのにギコギコ、ベンベンうるさいな、と思っているかもしれませんが、特に何も絡んでこないまま、1時間くらいはそんな状態がキープできます。一曲弾き終えると、「お母さん、今のかっこよかった。(5歳児)」「うん、かっこよかった。(2歳児)」とコメントくれたり、拍手してくれたりします。時には「もう終わった?」とか言われる日もありますが、お互い無理のなく同じ空間にいることは間違い無いと思います。親の本気度が子供を諦めさすのかもしれませんね。逆に私がスマホ見てる時の子供たちの邪魔の入り方はすごいですね。こっちが諦めます。

 でも私は放置教育を進めているのではなくて、それと同時に子供が親を必要としている時をちゃんと見極められるように心がけています。例えば、褒めて欲しいとき。娘が「勉強をする!」とわざと聞こえるように宣言をしてカリカリ。数分後に「お母さん、できたよ!」。こういう時はできる限り見てあげます。どのお母さんもそうしていますよね。でも見ていたテレビを消して。見ていたスマホを置いて。料理していたら火を一旦止めて。ちゃんと私は娘に3分ほど向き合うようにしています。どうしても見てあげられない時は、理由を言ってちょっと待ってもらう。そして一旦区切りがついたら必ず戻ってきてあげる。それをしていたら、子供もアテンションを欲しがらなくなりました。あくまでもうちの場合ですが。

 さらに私はスキンシップが好きなので、子供達にぶっちゅーしまくり、くすぐったり、ハグしまくったり、寝る前はこれでもかって言うくらい「大好きよ」って言って寝ます。まだチビだから喜んでくれるけど、いつまでさせてくれるかな?と思うとちょっと今から切なくなります。

 あとこれはパートナーの大輔さんのおかげですが、NYでは大輔が私のギグにチャンスがあれば子供たちを連れて遊びに来てくれました。そのおかげで大きなステージに立ついつもと違うお母さんを見ることができて娘は大興奮。演奏後にステージを降りると、キラキラした目で「お母さん、かっこよかった!」ってギュッてハグをしてくれた娘。言葉にできない感動的な瞬間でした。子供達がこのためにお母さんはギコギコ、ベンベン練習しているのかと思ってくれたのかもしれませんね。

 と、私の場合の子育てはこんな毎日です。もちろん完璧では全然ありません。イライラして毎日子供達を急かすので娘からつっこまれたり。旦那もミュージシャンで仕事は不定期なので家で協力してくれることも多い方だと思います。フルタイムで働くお父さんをサポートしているママさんたちには当てはまらないことかもしれません。でもこんな変なママがいるんだと思ったらおかしいかなと思ってシェアしました。