ワシントンDCの想いで

二週間前にバークリー時代の同級生、素晴らしいマリンバ奏者の三村未佳ちゃんとDCジャズフェスティバルの一環でワシントンDCの日本大使館で演奏をしてきました。とっても楽しい一時ででした。未佳ちゃんの人柄が出た明るく、優しく、暖かく、楽しい音楽で楽しい仲間と一緒にいい演奏ができました。写真はリハの様子。 未佳ちゃんは遠くスタテンアイランドからクイーンズの我が家までリハに来てくれました。とてつもなく大きなマリンバを持ってくるわけにもいかないので、小さなグロッケンや子供の頃誰もが引いたことのある木琴を弾いてくれたのですが、あんなに小さな楽器であんな音を出すなんて!ってびっくり仰天でした。リハの最中は娘あかりもうろついていたのですが、あまりの格好よさと甘やかしてくれるギャップにノックアウトされたらしく、人見知りのはげしい性格なのにもう大好き、大好きで大変でした。本番はもっとすごくなることを確信して楽しみでした。予想通り、右から左へぴょんぴょん軽快に移動しながらあの大きな楽器を弾きこなしてみんなを圧倒させていました。 そこへゲストがなんとヴィブラフォンの超人ウォーレン・ウルフ。ウォーレンともバークリー時代からの友人で当時からうますぎて憧れの存在でした。今はクリスチャン・マクブライドやSF collectiveなどなどいろいろ引っ張りだこのスターです。ウォーレンとも久しぶりに演奏してすごく楽しかったし、あの湧き出る音楽にとてもインスパイアされました。 ギターのイグナシオは初共演だったのですが、アルゼンチンのスパイスが未佳ちゃんの音楽にピッタリ。パーカッションのカンくん。22歳で若いのに気持ちいい安定したグルーヴにカラーをうまい具合に入れてくれる、素晴らしいプレイヤーです。やさしい性格が音楽に表れているようでした。メンバーみんなバークリーを卒業したのですが、彼はなんとこれからバークリーに行くようです。わたしが言うのもなんですが、これからがもっと楽しみです。 ワシントンDCはニューヨークからアムトラックという列車で約4時間のところにある街です。もちろん、日帰りはしなかったので、初めてのワシントンだし、いい機会だからと実は家族みんなで行ってきました。 ギグの翌日はオフだったので観光へ。雨の予想がその日はきれいに晴れてくれて気持ちがいい1日でした。娘を連れて初めての旅。食べ物さえあげておけばおとなしい娘なので助かります。ワシントンDCはきれいな街でニューヨークと違ってゴミ一つ落ちていません。信号機も青から赤に変わるまでのカウントダウンが50秒くらいから変わって行くので心にゆとりが。ニューヨークのすぐ5,4,3,2,,,と焦せらされるのが普通の暮らしをしていたので不思議な気分でした。タクシーの運転手も優しかったです。ワシントンDCといえばホワイトハウス。オバマさんもう任期が終わってしまいますが、次のテナントは一体誰になることやら。わたしたちの生活にも大きく関わってくる大統領選に目が離せません。いつもどこでも母の足にまとわりついてくる甘えん坊さんですが、広い芝生を初めて歩いてのびのびとしていました。旅先で困るのが子供の食事。今回もどうしようか、悩んでいましたが、なんとかクリア。食いしん坊なので夜遅くレストランでもご飯が前に出されてあったら大人しくしててくれるので安心しました。ワシントンモニュメント。きれいでした。さて、目指すはあの有名なお方のもとへ。いました、リンカーン。この周辺にはいろんな戦争の記念碑があり、世界の平和について改めて考えさせられました。今回は時間がなくて少ししか観光できなかったのでまた機会があったら訪れたい素敵な街でした。旅はいいものですね。