Yozakura

ゆるく続いているブログシリーズも後半戦ですね。今日は8曲目の『Yozakura』について書いてみます。

この曲ができたのはさかのぼること10数年。UoUのメンバー全員がまだNYにいた頃ですね。しかも結成前か。マンハッタンのど真ん中のタイムズスクエアのすぐそばの昔からあるアルゴンキンホテルという由緒正しいホテルがあったのですが、そこでメンバーでピアニストの小森陽子ちゃんと2年間、毎週6日デュオで演奏していました。薄暗いホテルにはとっても大きな花瓶があって、いつも新鮮で綺麗な花が活けてありました。ダウンジャケットにお世話になる気候が半年ほど続くNYでは春の訪れの象徴であるお花がとてもありがたく感じます。

そんな春を感じ始めたある日、そのホテルの花瓶にはちょうどかわいい薄ピンクの桜の花が咲いた枝が活けてありました。ホテルはいつも薄暗く、その薄ピンクの桜の花が幻想的に見えました。そこでまだ名無しだったこの曲をこもちゃんと弾いた時に、夜桜にしようって閃いたんです。

まだ話に結びつきがないでしょ?実は 私ヘンで(よく知ってるか。)、音のイメージが色なんです。例えばキーがCメジャーの曲だと、うす〜い青とか。Dメジャーは黄色。Dbも黄色だな。Bbメジャーは赤。とかってなぜかわからないけどそんなイメージが抜けなくて。それが私の中のEbメジャーのイメージカラーは薄ピンク。夜桜(私の曲)はEbメジャー。

ほらね?薄暗い中にある薄ピンク。しかもこもちゃんが弾いてくれるイントロがまさに花びらが一枚一枚散っていくような可憐さがあってこの曲名がピッタリでした。って言うのが、誕生秘話です。

こもちゃんと2人で作った幻のアルバムに入っています。

今回の大輔・久里子のニューアルバムにはこの『Yozakura』の大輔バージョンが入っています。大輔君の心境は彼のブログに書いてありますね。そんなことを思っていたのですね。こっちも読み比べると面白いかも。大輔バージョンも日本の職人技が生かされたカスタムメイドのクラシックギターで和な雰囲気が出ていて繊細でいい感じに仕上げてくれました。気に入っています。これです。

聴いてね!