ノースキャロライナ シャーロットの旅

3月はWomen’s History MonthということでWomen in Jazzというイベントに呼ばれて3泊4日のツアーに参加してきました。場所は飛行機で2時間ほどの距離にある、ノースキャロライナ州のシャーロット。3日間も家族と離れるのは初めてだったので不思議な気分。気づけば1人で飛行機に乗るなんてとても久しぶり。でもありがたい機会なので思いっきり楽しんできました。

メンバーはテナーサックスのRoxy Coss, トランペットLinda Briceno, ピアノAriel Pocock, ドラムKarina Colisと私の5人。RoxyとKarina以外は初対面。どんなバンドになるんだろうとドキドキでした。みんな曲を書くので、オリジナルを持ち寄って、スタンダードを織り交ぜ、リハーサルをしてみると結構いい感じ!

面白くなりそうな予感がしました。

そして本番スタート。Roxyの力強く熱い曲から始まり、お客さんのテンションも↑。

シャーロットのお客さんは反応が良く、かぶりつくようにショーを楽しんでくれました。
毎晩2セットとも満員御礼でありがたかったです。
大人しく上品に見えるRoxy。彼女の曲のタイトルとのギャップがシュールで面白い。
名門校ジュリアード音楽院とニュースクールで教えてもいる実力派。
Lindaはラテングラミー賞を受賞したプロデューサーでもあります。今、戦場と化しているベネズエラ出身。旅中にいろんな話を聞かせてもらいました。薬も食料も届けられない状況の中で不安な生活をしている家族をずっと心配している彼女を見ているのは辛かったです。
でもそんな中、笑顔でステージに立つ姿には感動しました。
ピアノのArielは東京JAZZで来日をしてたこともあったらしい。素晴らしいシンガーでもあります。
とってもチャーミングな彼女。
メキシコ出身のKarinaとの出会いはバークリー在学中。かわいいお姉さん的存在。
今回またこんな形で再会して一緒に演奏できて嬉しかったです。
そして私。なんだか楽しくていっぱい笑ってたみたい。照明の具合でなんか太って見えますね。
いつもと変わらない思われる、証拠写真。
セットの中にはベース、サックス、歌のトリオあり。
英語でのMCはすごく苦手だったのですが、何故だか毎セット違うトークを即興でこなし、
バンド唯一の母のトーク。時にはRoxyをも涙させ、その結果か?
持ってきたCD全公演終了前に完売してしまいました。やった!
もっとCD持って来ればよかったかな。
観客と自撮り。1人メンバーが欠けてるけど、こんなに大喜びしてもらえて嬉しかったです。
ありがたい。ありがたい。ずっと一緒に行動していたので、すごく仲良しになれました。
みんな最終日は寂しがっていました。これがバンドの始まりだってことになって、
また活動していく予定です。日本にも行けたらいいな。
昼間には女性ジャズミュージシャンとして活動していくということについての
パネルカンバセーションのイベントも行いました。
メンバーのみんなはセクハラや差別、いじめや強姦された子まで様々な辛い体験を赤裸々に語っていました。私は鈍感なのか、運がいいのか、あんまりすごく嫌な目にあってこなかった気がする。
話を聞いてみてビックリしました。
でもただ被害者でいるだけでなく、声を上げてみんながのびのび自由に生きていける社会になれるようにしていきましょう、という会話でした。

最終日はようやく時間が取れたので、せっかくなので街を探検してみることに。

シャーロットはNASCARの聖地と聞いて、NASCARの博物館へ。子供たちがクルマ好きなのでお土産探しに行き予定が、1人で楽しんでしまいました。

子供のヒーロー、マックイーンがいきなりいて思わずNYへ電話。子供たちの喜びっぷりっていったらすごかった。

こんな中年が1人でタイヤ交換のシュミレートしたり、レースのシュミレーターに乗ってクラッシュしている姿はシュールだったに違いない。でもすごくおすすめ。次は家族で来たいです。

なんて今回も素晴らしい旅でした。旅はいいね。また行きたいです。