願えば叶う

これはNYで1月に行われたライブ映像です。楽しかったな。とっても。ずっとこのメンバーで演奏してみたいと思っていたのが、NYから引っ越す最後のライブで実現しました。尊敬する大好きなメンバーと一緒にライブできるなんてミュージシャンとして生まれたら本望ですよね。

 実はここ半年くらい前に『こうして、思考は現実になる』(パム・グラウト)という面白い本に出会い、自分の思考を現実にしてみようという実験を重ねてきました。

ある時はコーヒー一杯。「48時間以内に無料で一杯のコーヒーを受け取る」と決めました。この実験では、48時間以内と期限を決めることがポイントらしいです。すると、二日後、娘の学校の朝のミーティングに出席をした時にコーヒーとパウンドケーキがふるまわれました。

「おお!」

調子に乗って次の実験をしてみました。ちょうど一人で地下鉄に乗っている時に花束を持った男の人が同じ車両に乗ってきました。「いいな、お花なんて日本でツアーをやるときか、母の日にもらうかくらいだもんな。そんなレアなプレゼントに挑戦してみるか」と「48時間以内に花束をもらう」と決めました。

すると、また2日後くらいのうちにピンポーンと先輩ミュージシャンが我が家へ遊びにきてくれました。彼女の手には大きなブーケが!ジュニパーと大きな蕾のお花(名前忘れちゃった、ごめんなさい)のブーケが!なんと粋なお土産でしょう!センスのいいプレゼントに感激していると、

「花束!」

また実験成功です。ニヤリ。

日本に帰る前、帰国は決めたのに住まいがまだはっきりしてなくて不安だった時。「48時間以内に家が欲しい」と決めました。神頼みに近いですね。大輔に実家からお義母さんが、「もうすぐクリスマスだけど、くりちゃんは何が欲しい?」(なんて優しいお姑さんでしょう。いつも嫁にプレゼントくれるんです。涙)と聞いてくださり、私はその時にレッスンで子供を教えていたので「100均かどこかのかわいいシールか、家が欲しい。」って伝えました。(シールも喉から手が出るほど欲しかったのです。アメリカにはかわいいシールが手頃な値段で見つからないんです。)半分冗談で半分本気で。すると48時間以内に住まいが決定しました。なので義母には「家は手に入ったので、シールが欲しいです」と伝えました。

 ある時はマイケル・ジャクソンがBADという曲のミュージックビデオの撮影で使ったブルックリンのとある駅があるのですが、14年も住んでいて一度も行ったことがありませんでした。引っ越す前に一マイケルファンとしてみておかないとな、と思っていたら、工事かなんかで地下鉄一度降りないといけなかったり、面倒臭い行き方をグーグルさんに案内されてふと見ると。そこはその撮影現場でした。

これは修行の成果というのか、実験を重ねてきて上手くなった例です。もちろん失敗もありました。

 やはり、私も人間なので欲しいものはお花、コーヒー!だけではありません。もちろんお金だって欲しい!なので「48時間以内に一本$2000のギグを手に入れる!」と決めました。すると一日経っても何もなし。制限時間が3時間後に迫った頃やっぱそんな現実離れしたこと起こらないよね、と諦めていた時でした。夏休みあけで久しぶりにあった友人が顔を出しに来てくれました。夏どうしてた?という話に花が咲き、彼は片手間にドライバーのバイトをしてたらしい。普段は$$もらっているんだけど、今回は州跨いでたから$2000もらったんだよね。と。

ん?$2000?

時計を見たらきっかり2日前のお願いを決めた時間でした。チッ、宛名が違ったか。そういうことも多々ありました。面白いでしょう?

音楽やりながら家事、子育てをしつつ、こんな宗教チックで怪しいことを実験している私ですが、今回のビデオのメンバーとのライブも実は私がお願いしたことの一つなんです。帰る前に、しかもレコーディングをしたいって決めたんです。実現しました。

 スタジオで音源のレコーディングではなく、ライブをカメラ5台も使って大掛かりな撮影の話が舞い込んできて、こんなに素敵なものに仕上がりました。撮影してくださったスタッフの方に感謝、感謝です。皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。

 願えば叶うものなのですね。

さて、次の願いは大掛かりになりそうだな、、、。